その瞬間の声を聞いてしまった土曜の朝

一昨日あたりから子猫の鳴き声。

どうやら隣のマンションの隅で生まれ育った猫の様。

ミーミーと鳴き声が聞こえてくる度に家のなかに連れてきたい何とも言えない気持ちになるそれは旦那さんも一緒なようだったのだけど既に一匹猫がいるのだからとぐっと気持ちを我慢して今日、つい先ほどいきなり「ギャウー!」と悲鳴が響いた。

1020分頃)

 

うちの猫もその悲鳴にかなりびっくりして玄関の方まで行きじっと様子を伺っている。

尋常ではない鳴き方に私も玄関を出て下を覗くと壁ぎわで黒猫が倒れていた。

まさかあの猫?!様子を見に行きたいが、しかし隣の敷地内なので不法侵入になってしまうでもとずっと見ていたら建物の影から一人のおっさんが段ボールと鉄パイプみたいなのを持って現れた。

ここまで書いたらもうおわかりだろう、その人物は倒れている黒猫の尻尾を掴むと自分の持っている段ボールに無造作に入れてその場を立ち去った。

そう、彼(多分そこの管理人かなにか)が黒猫を殺したのだ

 

ミーミーという鳴き声はもう聞こえない。

その瞬間こそ見はしなかったが、人が生き物を殺す瞬間の音は確かに聞いた。

黒猫を手にかけた人物は、一瞬しか見えなかったがとても無表情だった。

あの段ボールをゴミとして捨てるのだろうか

 

土曜の午前から憂鬱な気分になった

そして何も出来ない自分に苛立ちにも似た感情を抱く。

 

 

飼い猫は、今もしきりに玄関の向こう側を気にしている

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